力強くとは?/ レイク
[ 151] 力強く語る技術者とそうでない技術者 - 日経エレクトロニクス - Tech-On!
[引用サイト] http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20080312/148859/
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取材をしていると,自分の経験や意見を力強く語ってくれる人に会うことがあります。たいてい楽しそうに,あるいは淡々とですが,ゆるぎない感じで仕事の話をしてくれます。ここでは,外資系コンピュータ・メーカーの中堅技術者であるAさん(おそらく30代前半)についてご紹介したいと思います。 Aさん「会社で私の所属しているコミュニティに対して,自分のやっていること,考えていることをまとめて投稿するんです」 Aさん「専門分野別に世界中の技術者が集まっています。世界のトップクラスや注目されている顧客企業の仕事を担当している技術者が多いですね。いい論文を書くと,コミュニティのみんなに貢献したと認められ,集まりで講演することもあります。そうなれば世界中の優秀な人と知り合いになり,刺激をもらえます。優秀な技術者ほど,質問にも丁寧に答えてくれます。目標となるようなすごい人もいます」 たいていのコミュニティではレベルが規定してあり,能力や貢献度に応じてレベルが上がっていきます。それに伴い,コミュニティで持っているノウハウを集めたデータベースなどのアクセス範囲が広がるところもあるようです。Aさんはその夜,レベル7からレベル8へと上がることを目指して,システム・アーキテクチャに関する英語の論文をせっせと書きました。 このようにAさんの会社のコミュニティは,さまざまな技術やノウハウが集積・蓄積し,優秀な人が集まる場になっています。そこに参加するAさんは,データベースや論文という知の資産にアクセスできます。そして自分の直近の成果や考え方を,コミュニティに投げかけることができます。コミュニティで生きた情報を共有するだけでなく,それを材料に議論をして,いろいろな見方や考え方を作り上げ,蓄積する仕組みになっているわけです。尊敬できる技術者にめぐり合い,自分をさらに高めていく動機を得ることもできます。 試しにAさんに転職する予定はないですか,と聞いてみたら,「今の環境は自分のためになるので,少し高い給料をオファーされるぐらいでは,会社を変わりたくはないですね」という答えでした。 日本の大手コンピュータ・メーカー数社の技術者にも,このような仕組みがあるかと聞いてみました。しかし,「QCサークルのような場で似たような話はあるが,開発現場では聞いたことがないね。その会社はさすがだよ」という答えが返ってくるばかりでした。 ただし,自分の開発の職場や知り合いの小さい範囲で草の根でも,同じように知の集積・蓄積や議論を実践している人はいます。機会があれば,その話もご紹介していきたいと思いますが,ここでお伝えしたかったのは,そのような活動をしているかどうかで,技術者の話し方や姿勢が大きく違って見えることです。 優秀な人と議論ができる,自分の実力が日々着実に高まっているという実感を持てる,自分が貢献できる場がある,尊敬できる人がいる,高い目標を持つことができる――こういう人とそうでない人は歴然とした差があります。自戒を込めてですが,最近はAさんをなつかしく思い出すことが,たびたびあります。 個人情報保護方針/ネットにおける情報収集について/個人情報の共同利用について |環境方針 |日経BP社へのお問い合わせ |
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